お母(かあ)のこども会

お母(かあ)の実家は小規模だけど酪農家だったから、家族で旅行することは一度もなかったけど、夏休みになると「こども会」っていうのがあって、毎年親子で貸し切りバスに乗っての日帰り旅行があったんだって。母ちゃんは車酔いするから、ほとんどの行事は父ちゃんと一緒だったんだよ。だけどあの頃は、どこのおうちでも父親が行事に参加するのが当たり前だったんだって。行き先の記憶をたどると福島の常磐ハワイアンセンター(現在のスパリゾートハワイアンズ)や、高子沼グリーンランド(現在は閉鎖)、秋保のドリームランド(現在は日本旅館茶寮宗園に)、それから潮干狩りも思い出として残っているんだよ。昔はレジャーも兼ねた温泉施設では必ず映画を上映していてそのほとんどがモノクロの「ゴジラ」や「モスラ」だったから、小さい頃のお母(かあ)にとっては、真っ暗な巨大スクリーンに映し出された怖いイメージしか残っていないんだって。ハワイアンセンターは、水前寺清子が「365歩のマーチ」を歌っていた記憶だけがあって。不思議なことに温水プールで遊んだ…遊園地の遊具に乗った…とかの楽しいはずの記憶が悲しいことにひとつも残っていないみたいだよ。どうしてなのか不思議〜〜。帰りは必ず南国フルーツセンターに寄ってバナナやパイナップルをお土産に買ったんだってさ。それが定番だったんだって。そういえば、南国フルーツセンターって以前はあちこちにあった気がするけど、今は見ないよね〜?だってサ…気になってパソコンで検索したけど、情報がほとんど無いよ。
今日の写真は、少々メタボオヤジ風なぼく(夏輝)だよ。(撮:大お姉ちゃん)