兄ちゃんとナシの実…

お母(かあ)が生まれる前、兄ちゃんが小学校低学年の頃のことだよ…
実家の父ちゃんが梨の木を植えて大切に育てていたんだって。そのかいあってある年ようやく、実が2つなったんだって。
兄ちゃんは、どうしてもそのナシの実が食べたくなって大きい方のナシをもいで一人で食べちゃったんだってさ(;゜゜)…
それを知った父ちゃんはものすごく怒って(`Δ´)、兄ちゃんを裏の杉の木に縄で縛りつけて夕御飯も抜きで、夜になっても許してくれなかったんだってさ( ̄ロ ̄;)(οдО;)!!
父ちゃんの目を盗んで婆ちゃんがおにぎりを作ってくれて、父ちゃんが寝てから母ちゃんがコッソリ縄をほどいてくれてようやく家に入ることができたんだってさ。
この前、兄妹で集まった時に初めて聞いた兄ちゃんの思い出話し。「たかがナシひとつのことで〜」なんてみんなで大笑いしたけど、縛りつけたままご飯も食べさずに夜になっても許せないほど腹を立てた一番の理由はなんだったのかなぁ〜?。今はもうこの世にいないから聞くこともできないけど…昭和30年代当時に果物を植えている家なんてあまりなかったから、父ちゃんにとっては嬉しくて大切な大切な宝物のナシの実だったんだろうなぁ…
もう1つ残っていたナシの実がどうなったのか…一人で食べたナシの味はどうだったのか…兄ちゃんはそれについては全く覚えていないんだって。
写真は、突然洗濯カゴに飛び込んできたウチワヤンマ。初めてのトンボを洗濯カゴの中で見るとは…ねぇ