名前はスッパチュ!!

お母(かあ)が子供のころ、山に行くときの心配といえばクマぐらいだったけど、秋保の里山はクマだけでなく、サル、イノシシ、スズメバチマムシ…子供達が安心して遊べない環境にあるんだ。それにあっという間にTVゲームや、パソコン、カードゲームなんかが普及して野山を駆け回るのを好む子供達が少なくなってきたのもあるけどね。
それでも大お姉ちゃんが小学生のころまでは、友達と一緒に天形(あまがた)林道の入口や、レジャー施設跡地まで探険に行ったりしてたみたいだよ。同じ町内会に大お姉ちゃんの同級生は6人(女子4、男子2)いて、たまに道草をしながら帰宅したみたい…ある日、男子のT君がスイバ(スカンポ)の葉っぱを見つけて、みんなで食べたんだって。酸葉と書いてスイバ…名前の通り酸っぱい葉っぱで、通称スカンポっていうんだよ。だけどみんなその名前を知らなかったんだって。それでそのT君が「今日からこの葉っぱの名前をスッパチュにしよう!!」って言ったんだって。「スッパチュ」…こんな風に今の時代に、スカンポを食べて自由に名前をつけて…なんて素晴らしいネーミングセンスのT君♪♪♪お姉ちゃんから話を聞いたお母(かあ)はとっても感動したんだってさ。子供たちみんなが野山を駆け回っている姿を見られる日がまたきますように。新たに思ったお母(かあ)なんだよ。
写真は、雪に埋もれているぼく(夏輝)。最近はこの遊びがお気に入りなんだよ。