弱視…

小お姉ちゃんのケガ、朝になっても治らなかったら病院に行く予定だったけど、だいぶ痛みが引いたから、顔のアザはマスクで、手とヒザは大きい絆創膏で隠して学校に行ったんだよ。利き手のケガだから、箸や鉛筆を持つのも大変そうなんだ。早く治るといいねぇ〜。
お母(かあ)もちっちゃいころから色んなケガをしたけど、特に目のケガにだけは気をつけているんだよ。何でか?っていうと、お母(かあ)は右目が0、1以下の弱視なんだ。明るさはわかるんだけど、物の見えかたが磨りガラスを通して見ている感じ…弱視だということがわかったのは、小学校に入学後の視力検査でなんだって。お母(かあ)はその時のことを今でも覚えているんだよ。先生から「お子さんは右目が見えていないようですよ」って知らされた親は動転して、その日の夜は茶の間に掛けてあるカレンダーやお手製の視力検査表で「これは何て書いてある?」「この字は?」「見えてるのにウソついてるんじゃないか?」「見えないんじゃなくて本当は字が読めないんじゃないか?」「それなら字じゃなくて絵を見せて答えさせたら」って家族みんなが心配して色んな方法で視力検査された記憶があるんだってさ。結果、やはり見えていないことがわかったけど、あの頃は病院に行く習慣もなかったし、何よりも裕福な暮らしではなかったから、
病院へは行かなかったんだって。大人になってから、免許取得のために初めて眼科で診てもらったら、多分小さい時にかかった水疱瘡が原因では…の検査結果だったんだって。途中弱視じゃないし、片方の眼しか見えなくても自分では全く不自由しないんだよ。不思議なもので、見える方の(左)目が小さい頃から右目を補ってきたから、人より視野が広いんだって。両目で見れば1,5はあるし、生活に支障はないからね。だけど左目が見えなくなったら大変だから大切にしているんだよ。
写真は、今日の朝の天形(あまがた)林道の紅葉だよ。お母(かあ)はこんな風に黄色系の秋が好きなんだって。