ぼくの本能…

お母(かあ)は今日、生活習慣病健診だったんだって。だから朝の散歩はお父(とう)がしてくれたんだよ。
ぼくんちの栗林の方で、数日前から「ガサガサ〜、バキバキーッ」って藪を掻き分ける音や、枝を折ったり踏みしだく音がするんだ。ぼくは今まで周りの人から「ナツキ君は吠えないし、おとなしくて本当にお利口さんだねぇ〜」って言われていたんだよ…数日前まではね。今のぼくは、栗林から聞こえてくる音に反応して夜から朝方まで「ワン!ワン!!」って吠えるようになったんだ。もちろん、ずっと吠え続ける訳じゃないけどね。「野生の本能が目覚めたんだね」ってお母(かあ)が言ってるよ。だけど、野生に目覚めたぼくの吠える声は、茶の間で寛いでいたり、眠りについた家族にとっては、凄く耳障りなんだって。特に、夜中の2時頃に出勤する小お兄ちゃんにとって、ぼくの声が耳について寝そびれたりすると重要な問題なんだって。本来の番犬の役割を果たせるようになったぼくなのに、吠えるたびに叱られ、ゴッツンコされて、いろいろ大変なんだよ。お母(かあ)に「日中ゴロゴロしてないでシャンとして起きてて、夜にグッスリ寝なさい」って言われたよ〜。
今日の写真は、散歩道の途中、「深野橋」から下流に向かって撮ったんだよ。