しっかりしてるということ…

お母(かあ)は小学生のときから「しっかりしてるねぇ〜」って言われることが多かったんだってさ。生まれつき「しっかりしている子供」はいないよね〜。「しっかりしている」ように見られたのは多分、父ちゃんの影響かな…お母(かあ)の父ちゃんは何事もきっちりしていた人で、例えば…お母が小学校の入学式の代表で記念品を受けとることになった時、父ちゃんは受けとる時の足の位置や礼の仕方、受け取り方を何回も何回も家で練習させたんだって。だから当然、入学式では誰よりもきちんと受け取ることができたんだよ。周りからは「ホーッ!!」て感心した父兄の声が聞こえてきたのを今でも覚えているんだって。その他作文発表会なんかの時も突っかからないように家で何度も練習させられたり…低学年からそんなふうにしていたからいつの間にか周りから「しっかりした子供」って言われるようになったんじゃないかなぁ〜。周りの大人にほめられると悪い気はしないし、学年が上がっていくにしたがって「自分はしっかりしていなくちゃいけないんだ」って思うようになって、何かをするときはいつも「しっかりしている自分がしてもいいことなのか」って自分に問いかけたり、大人の目を気にしたり…たまには堂々と悪ぶってみたいこともあったけど「しっかりしてる」っていうレッテルに阻まれて我慢することが多かったんだってさ。今現在も「しっかりしたお母(かあ)」ってイメージがあるみたいだけど、今のお母(かあ)は無理をしてまで自分の器以上に頑張ることはしないで「しっかり」に縛られないように生活しているみたいだよ。
今日の写真は、天形(あまがた)林道で出会った「エゾアジサイ(?)」。ようやく咲き始めたんだ。