ぼくの散歩道、天形(あまがた)林道…

ぼくんちから秋保大滝方面に背を向けて、深野バス停に向かうと、右手に農家レストランがあってその分岐点に「ふるさと緑の道、天形(あまがた)林道」の標識があるんだ。その道を進むと右手に栗林、左手にはモミノキの林があって、さらに進むと道路が2つに分かれていて、右はレジャー施設跡地、左は天形林道へ通じているんだよ。「お母(かあ)は今日、どっちの方向に進むのかなぁ?」ぼくはいつもそこで立ち止まって、お母の顔を見るんだ。そして「ナツ、今日はこっちだよ〜」ってお母が指をさした方向に向かうんだよ。林道に向かった右にお母がよく写真を撮る農業用溜め池があって、時々カモが泳いでいるんだよ。池を過ぎると小さな別荘地があるけど、まだ人の姿を見たことかないんだ。そこから先は両側に木々が生い茂った林道がずっとずっと続いていて、小さな沢があったり、植林した杉林があったり、昔牧場だった名残が残っていたり、木を切り出した小道があったり…毎日毎日同じ道を歩いているんだけど、季節が変わっていくごとに周りの景色も少しずつ変わっていくから、飽きることはないんだよ。朝の散歩は早い時間に行くから人も車もなくて、ぼくとお母(かあ)のための道みたいだよ。
今日の写真は、今秋保で多く咲いている「ハナウド」。「シシウド」に似ているけどシシウドはもう少し開花が後だし、このあたりにはシシウドは少ないんだ。反対にお母(かあ)の実家(白石市)辺りはシシウドが多いんだよ。