雷、多いねぇ〜

今年はいつもより春からの雷(春雷)が多いんだって。雷の「いなづま」は稲の妻って書いて【稲妻】…だから、昔から【雷の多い年は稲が大豊作になる】って言われているんだって。本当にそうだったみたいだよ。でも今は、日本でも竜巻が起きたり、大粒のヒョウが降ったり異常気象が続いているから当てにならないよね…今日の突然の雷も怖かったよ〜。
お母(かあ)は、大お兄ちゃんが産まれて間もないころに、一人でお留守番の日があって田んぼの水管理も頼まれたんだって。羽根を伸ばしてのんびりしていたら突然、どしゃ降りの雨になって、おまけに物凄い雷も鳴り出して、用水路の水かさがどんどん増して、放っておくとせっかく育った稲が水をかぶって台無しになるほど深刻な状況になってきたんだ。用水路のドウを抜いて水量を下げないといけないんだけど…絶え間なく続く稲妻・稲光・雷鳴に怯んで外に出ることができなかったんだって。おうちには産まれたばかりの愛息がいるのに、自分が雷にうたれて死んじゃったら、明日家族が帰って来るまで誰にも気付かれなかったら…そんなことまで考えたんだって。でも留守を守れずに稲を台無しにすることはできないから…意を決して、どしゃ降りの雨中に飛び出して行ったんだって。それも雷が恐いから、地面を這いつくばって泥んこになりながら匍匐前進したんだって〜。誰かにあの姿を見られたら爆笑されそうだけど、あのときは夢中で「死に物狂い」って言葉がピッタリだったんだってさ。そのかいあって、あの年は豊作だったんだみたいだよ。留守を守れて良かったね〜
今日の写真は、夕方大東(だいとう)岳に沈む夕日を撮ったんだよ。