オオバアサガラ

お母(かあ)は、ぼくと天形(あまがた)林道を散歩するようになったことで、図鑑でしか見たことがなかった植物に結構出会えているんだよ。
その中でもお気に入りなのが「オオバアサガラ」。枝先に下垂した真っ白な花を沢山咲かせている様子は清々しくて、お母(かあ)はこの場所に来ると必ず立ち止まってしばし見とれているんだよ、
オオバアサガラは、渓流や林道沿いに生える結構大きくなる樹木なんだって。崖が崩れたり林道を造るために造成した場所に、真っ先に生えて、真っ先に大きくなって花を咲かせる植物なんだよ。そのような植物を「先駆種」っていうんだって。でも、先駆種は遅れて育った他の樹木が大きくなって日光が遮られると枯れてしまうものも多いんだってさ。タラノキやキリやネムノキ、ヤマネコヤナギなんかも先駆種で…そういえば確かに…道路沿いでは目にするけど、大きな木が生い茂っている林の中では見たことがないなぁ。
お母(かあ)は大好きな植物探しを、ぼくは大好きな生き物探しを…それぞれ大好きができる天形(あまがた)林道は最高〜♪♪