初めての小道(林道)

今日は、天形(あまがた)林道から脇道にそれて、初めての道を歩いたんだよ。その道はずっと以前、木を伐採して運ぶために造った林道なんだ。途中までは下草が刈られていて歩き易いけど、奥に行くほど灌木が邪魔して歩きにくくなるんだ。でもさ、お母(かあ)はそんな場所を歩くのがお気に入りなんだよ。足元にはカタクリが「綺麗でしょ、見て見て〜」って咲いて、芽を出したばかりのヒメシャガが「花が咲いたら見にきてね」って誘ってるし、緑のままで冬を越したツルリンドウが「春が来た、嬉しい〜」って葉を広げてるし…周りを見回せば、クロモジが良い香りを漂わせて咲いているし、シデやモミジが優しい色合いの新芽をふくらませて…耳をすませば小鳥の心地よい声が響いて…ずっとずっと先まで行ってみたいけど木を運ぶために造った林道って悲しいことに、プッツリと突然途切れているんだよね(´;ω;`)。
そこでお母(かあ)は迷うんだ。来た道を戻るか?遥か下に見える天形林道を目指して林や沢を下るか?…以前のお母(かあ)なら、林や沢を下る道を選んだと思うよきっと…ぼくもその方が嬉しいけど、今は熊と猪と猿を警戒しなくちゃいけないから、今日は来た道を戻ったんだよ。
新しい道、楽しかったなぁ〜♪♪
写真は、2010年にお母(かあ)が月山に登った時の写真。今日、初めての道を歩きながら「また山に登ってみたいな…」ってフと思ったんだってさ。