南蔵王の山裾、水芭蕉の森

おうちの近くの水辺に生えているミズバショウ…ようやく仏炎苞が開いたんだけど、土手側に向いているから肝心の花が見えなくて写真がうまく撮れないんだって。
お母(かあ)が初めてミズバショウを見たのは、小さいときに母ちゃんと行ったゼンマイ採りの時なんだよ。白萩牧場(現在は国立蔵王青少年野営場:白石市白萩地内)の南東側に湿地帯があって、その一角に数は少なかったけどミズバショウの自生地があったんだって。その他にショウジョウバカマやルリソウも咲いていてゼンマイを採りながら見るのが楽しみだったんだってさ。父ちゃんが山に入って炭焼きをしていた頃「白萩牧場のずっとずっと奥にミズバショウの大群生地があるんだ。おめらさも(お前たちにも)見せでやりでなぁ〜。山奥だがら無理だべなぁ〜」ってよくいってたっけ…父ちゃんが亡くなった後、そこまでの林道が切り開かれ、木道ができて、誰でも軽装で行けるように整備されたんだよ。それが水芭蕉の森公園。お母(かあ)の故郷白石市三住の白萩地区にあるんだよ。母ちゃんがちゃんと歩けた頃は毎年見に行ったっけなぁ〜、父ちゃんとも一緒に行きたかったなぁ〜、って時々思うお母(かあ)なんだ。
写真は、お母(かあ)の指先を見つめて命令を待っているぼく(夏輝)。