どっちが百点満点だったかなぁ〜?

朝の散歩でいつもみたいに天形(あまがた)林道を歩いていたら、南側の切り立った崖の上を山鳥が歩いているのが見えたんだ。ぼくは嬉しくて「キュンキュン」いいながら、山鳥目指して登って行ったんだよ。崖は思ったよりも険しいし、積もった雪や下草や木の枝が邪魔になってなかなか前に進めないんだよ。もどかしかったけど夢中で登って、ようやく山鳥の匂いがプンプン漂っている場所にたどり着いたんだ…けどね…山鳥さんはぼくが側に寄った途端「バタバタバタ〜〜」って飛び立って、お母(かあ)が見上げて立っている林道を越えて、はるか下の沢の方へ飛んで行ってしまったんだ…。ぼくが猟犬でお母(かあ)が猟師だったら、銃を構えるお母(かあ)がいる方へ上手く追い立てることが出来たから、百点満点だったんだけどね。本当のところは、山鳥さんは自分の家族に危険が迫っていたから、ぼくを家族から引き離して安全を確認したあと自分も飛び立って行ったみたいだよ。山鳥さんの方が百点満点だったんだね〜。
写真は、山鳥さんを追いかけて走り回って疲れて、家に帰って爆睡しているぼく(夏輝)。