小学舘の学習雑誌…

田植えが終わってホッとしていたけど、しばらく雨が降っていなかったから溜め池の水がどんどん減って、田んぼに水を引けない状態だったんだって。「困ったなぁ…」て思っていたら、今日は久しぶりに1日中恵みの雨が降ってくれたよ。雨が降るといつもより散歩の時間が短いからぼくはちょっとガッカリだけど、おうちのみんなは身体を休められるし、何といっても田んぼや畑には嬉しい雨だったから我慢しよっと。
お母(かあ)はしばらく前まで、夜寝る前の読書が楽しみだったんだけど、最近は他の用事(書類関係)が多くなって本を開く時間がなかなかとれなくなったんだって。お母はアニメ、ノンフィクション、小説、絵本、エッセイ、詩集、伝記…とにかくどんなジャンルもこだわらず読んでいるんだよ。お母の実家は裕福ではなかったから衣食住は質素だったけど、そんな中で小学舘の学習雑誌(小学一年生〜六年生まで)は買ってもらえたんだって。近くに本屋さんは無かったけど、その頃兄(あん)ちゃんたちは白石市立の中学校じゃなくて、距離の近い蔵王町立の遠刈田(とおがった)中学校に通っていて、学校帰りに温泉街の店に寄って買ってきてくれたんだよ。学習雑誌には付録がついていて、東京タワーの立体紙模型や幻灯機、夢中で組み立てたっけ…時々文庫本くらいの植物図鑑や動物図鑑もついてきて、それが一番嬉しかったなぁ〜。雑誌も図鑑もボロボロになるまで、隅から隅まで読んだんだってさ。大阪万博はお母が小学2年生の時で、学習雑誌にも特集で掲載されていたから、記事を読んだだけでも行ってきた気分になれたし、太陽の塔や、虹色のドーム形パビリオンみどり館は実物を観たわけでもないのに、今でも目に焼き付いているんだって。あんなにお母をワクワクさせてくれた小学舘の学習雑誌も、廃刊の道をたどっているみたい…本に親しむきっかけになった学習雑誌を買い与えてくれた父ちゃんと母ちゃんに感謝感謝だね…お母(かあ)。
今日の写真は、山形市野草園に咲いていた西洋オダマキの八重咲き。お母(かあ)はこんな青系の花色が大好きなんだって。