大根の月…

散歩をしている道の途中で、お母(かあ)が西の空を見上げて「ナツキほら〜、大根の月が出てるよ♪」って言ったんだ。「大根の月(´・ω・`)?大根の月って何だろう(・・?)」
白くて薄くて向こうが透けて見えそうな…それも切り損ないでちょっと欠けている大根に見える月のこと。「大根の月」は向田邦子の小説に出てきた言葉で、話しの内容と言葉が印象的で向田邦子の作品の中でもお母(かあ)のお気に入りなんだよ。
「こんなにきれいな大根の月を誰かに教えたいな…共有したいな…」って思ったお母(かあ)だけど、傍にはぼくしかいないでしょ…だからぼくに「大根の月が出てるよ〜」って教えてくれたんだよね。だけどぼくは空を見上げることがわからないし「大根の月」も(´・ω・`)?なんだ…ごめんね…
でもね♪出勤したら同じ職場の人が「さっきまで大根の月が見えていたんだよ。大根の月の名にふさわしい月だったから見せてあげたかったなぁ〜」だって!!ビックリやら嬉しいやら♪同じ月を見て、同じ思いの人がいたなんて♪
向田邦子の作品を読んだ人でないとわからない「大根の月」…同じ月を共有できる人がいて良かったね♪
写真は「大根の月」になりかけのお月様が見えた自宅からの風景。大根の月は、真昼でも見ることができるんだよ。お母(かあ)のデジカメで撮ったから今一つ見えにくくて残念だけど…誰か大根の月を撮ってくれないかなぁ〜